嶺北・本山町発、「本当に美味しい文化」の終わりなき伝道者。

お話を伺ったのは

大下 健一さん
1977年生まれ。結婚、出産を機に高知県本山町に移住。本山町地域おこし協力隊として3年間の任期を終え、2013年12月27日、自家焙煎珈琲店「JOKI COFFEE(ヨキコーヒー)」を開店する。

JOKI COFFEE

高知市街から大豊ICを降りて、国道439号線を本山町方面に向かい、本山町に辿り着く頃、目の前に異国フィンランドの景色のような風景が広がります。
お店の名前は、JOKI COFFEE(ヨキコーヒー)。JOKIというのはフィンランド語で、「川」を意味するそうです。そして、日本語では発音は、「ヨキ」。「良きコーヒー」とも読めるので、この名前にしたそうです。

東京からIターンし、地域おこし協力隊として活動後、起業

オーナーの大下健一さんは、バーテンダー、ソムリエ、そしてD&DEPARTMENTなどで飲食経験を積んだのち、結婚を機に東京から奥さんの実家がある高知に引越しをしてきました。本山町に来たのは、仕事を探している時に、地域おこし協力隊の募集があることを知り、応募をし、採用されたことがキッカケでした。地域おこし協力隊としての3年の任期を終える頃、このお店があるログハウスを借りれることになりました。当時の地域おこし協力隊のテーマが、起業と定住だったこともあり、定住するにあたり、今までやってきた飲食業界のスキルを生かそうと思い、この本山町で珈琲屋をオープンしたそうです。

生産者の想いを届けたい

「コーヒーを選んだのは、二つ理由があって、バーテンダーとかワインのソムリエなどの仕事をしていたのですが、その中で、子供の出産もありお昼の仕事をしたいと思ったことがまず一つ。それと、ソムリエは出来上がったワインを出すのに対し、コーヒーであれば、生産者の想いがこもった豆を自分で焙煎する分、自分の想いもさらに詰められると思い、自家焙煎珈琲店にしました。」

珈琲屋としての誇り

「一口に、珈琲と言っても産地の違いや栽培方法は様々ですし、珈琲豆は農作物なので、栽培の仕方でも味が変わります。

その中で、良質の豆を吟味し選定し、焙煎し、お客様に提供することがロースターとしてのまず第1の自分の仕事です。また、喫茶店の営業もしているので、いい豆をいい状態で抽出し、お客さんに飲んでいただきたいと思っています。いい豆っていうのは、オーガニックであるとか、ものすごく高価であることではなく、しっかりと生産者の想いが込められた嘘偽りのない豆のことで、それを仕入れて、いかに壊さずに焙煎をして美味しい状態で届けらえるのかが自分の役目だと思っています。」

本当に美味しいもの、本物を提供し続けること。

「本当に美味しいもの。本物をこの嶺北で提供し続けることに意義があると思っています。ですので、珈琲だけではなく、カップや器、テーブルや家具などの空間にもこだわっています。
いいものを常に提供し続けていくこと、そして、それをお客さんに伝え続けていくことを通じて、本山町にいい珈琲屋があるよと宣伝してくれるようになり、より多くの人々がこの街を訪れるようになってきた時に、自分にとっての本当の地域おこしができるのかなと思っています。」

今回の訪問先

JOKI COFFEE(ヨキコーヒー)

〒781-3601

高知県長岡郡本山町本山521-1

電話番号:0887-72-9309
営業日時:月–金/10:00–17:00(L.O. 16:30)
土日祝/10:00–18:00(L.O. 17:30)
交通手段:車の場合/高知自動車道大豊ICから15分
電車とバスの場合/JR土讃線大杉駅からバスで15分

http://www.jokicoffee.com/


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