土佐嶺北から世界へ、スナップエンドウ栽培で挑戦する元横浜っ子。

お話を伺ったのは

原田 正さん
1974年生まれ。東京横浜から農家を目指し、全国を旅していたが、旅の途中に出会った辺境の島のご老人がスナップエンドウを栽培していたことをキッカケに、スナップに傾倒。独立を目指し、れいほく未来でスナップエンドウの栽培の研修を受けている。

3.11がキッカケだった

横浜に住んでネットワーク施工会社で働いていた原田さん。3.11をキッカケに、会社をやめて被災地で1年間ほどボランティア活動をしている時に、1次産業、その中でも農業に興味が湧いたそうです。しかし、どこから手をつけていいのか、誰と会えばいいのかわからなかったので、新規就農機関に相談をしました。そこで、何を作るのかが明確になっていないと援助はできないと言われてしまったので、自分自身で農地を訪問することにしました。

最初はみかん農家になりたいと思った

岩手、福島、奈良、和歌山と日本各地の農地を巡り、自分が何をやりたいのかを必死に考えた結果、たどり着いた答えは昔から好きだった果樹であるみかんでした。そこで、みかんの本場である和歌山では住み込みで農家さんのところで働いたりしました。また、愛媛の島のみかんの評判が良かったので、愛媛にも訪問しました。

瀬戸内海での発見

愛媛の瀬戸内のみかん農家に研修で帰りにふと瀬戸内海に浮かぶ孤島が見えました。あんな場所で何を栽培しているのかが気になったそうです。そこで、翌日船に乗って訪問することにしました。そこは過疎が進んだ島で日本の最果てのような場所だったそうです。

島を一人で歩いていると、一人の老人と出会いました。その老人の話では、昔はここら一体がみかん農家だったが、価格が落ちて農家を辞める人が増えて農地を放置する人が増えてきたしまったので、そこで、農地を整備しスナップエンドウを栽培したら、うまく行き利益も出たそうです。

それまでスナップエンドウを知らなかった原田さんですが、老人から栽培の方法も教わり、スナップエンドの栽培をする決意をします。

嶺北の地に立った原田さん

スナップエンドウに的を絞った原田さんは、研修先を探しました。

候補地はスナップエンドウの本場である九州とこの地嶺北でした。そして、農業研修の受け入れ枠があるれいほく未来で学ぶことを決めました。

ほぼ農業素人だった原田さんは、初年度は、霜対策のために、深夜にボイラーが止まらないようにするために、ビニールハウスで寝たりしたそうです。

そんな原田さんの一番の栽培のこだわりは、

「中の豆の大きさが限界を超えるまで待つこと。」

今にもさやを破りそうなぐらいの大きさに豆がなるまで待つことで、豆の甘味、肉厚なさやの食感をより美味しく味わえるようになるそうです。

日本各地を巡り、嶺北の地に根ざした原田さん

今、嶺北の地で原田さんはしっかりと未来を見据えています。

原田さんが全身全霊想いを込めて作ったスナップが世界へ渡るのはそう遠くない未来かもしれません。

今回の訪問先

れいほく未来

〒781-3401 高知県土佐郡土佐町土居31

電話番号: 0887-82-2930
営業日時:月–金/10:00–17:00

https://www.facebook.com/reihokumirai/


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