大川村集落活動センター結いの里
地域における各種活動の拠点として、また村民の心の拠り所となるように、村民一丸となって取り組みを進めています。
大川村集落活動センター「結いの里」は、2016年に村の活動拠点として誕生した場所だ。結いの里があるのは「村のえき」として村民から親しまれてきた場所。結いの里となった今でも、地元の人からは「村のえき」と親しみを込めて呼ばれている。
結いの里が取り組んでいる事業は、大きく4つ。給食事業、村のえき事業、観光交流の情報発信事業、生活支援事業だ。
給食事業では、村唯一の学校、大川小中学校やつぼみ保育園、社会福祉協議会をで行っているデイサービスを利用する高齢者への給食の提供を行なっている。村のえき事業では、野菜や手作り品の販売、軽食の提供。観光交流の情報発信事業ではHPを通じた情報発信や各種イベントなどを行なっている。最後の生活支援事業では、公共交通が十分に行き届かない地域のため、利用者の希望に応じて走るオンデマンドバスの運行なども行なっている。公益的な事業を主軸に、大川村で必要とされる各種サービスを行なっているのが結いの里だ。立ち上がりから3年という短い団体だが、徐々に地域に浸透し、その役割を果たしている。
企業からのメッセージ
村全体の課題解決に向けて、全集落・全村民・全団体が同じ考えの下に集い汗を流しながら、村内全域をカバーする支え合いと産業の振興により活性化への取り組みを行っています。村民一人一人が主役となって活躍できる明るい村づくりを一緒にしていきましょう。
企業基本情報
会社名 | 大川村集落活動センター結いの里運営協議会 |
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業種 | 小売業、飲食業、サービス業、その他 |
設立 | 2015年6月 |
代表者 | 平賀 洋司 |
事業内容 | 大川村集落活動センター結いの里とは、大川村民自らが創意と工夫をこらした村の基幹産業の振興や地域福祉の充実を通じた集落活動の発展と明るい村づくりを実現すべく立ち上げた団体です。 ①給食・配食事業 小中学校や保育園への給食の提供、高齢者等への配食 ②村のえき事業 軽食・物販(農産物、特産品)・休憩所の営業 ③観光交流の情報発信 ④その他の生活支援 コミュニティバス(貨客混載)事業 ■ホームページ https://okawafk.or.jp/space/139/ |
本社所在地 | 高知県土佐郡大川村船戸239 |
私と仕事
村民一人一人が主役になる場所
村の入り口に建つ結いの里は、立地的にも村民が集いやすい場所にある。結いの里運営協議会の会長の平賀さんは、結いの里が「自然に人が集まる場所」「人と人が繋がる場所」となることを望んで活動している。
「私たちが目指しているのは“住民参加型”の取り組みです。一人一人の村民がこの場所を使って経済活動や情報発信をしてくれればいいなと思っています。そのために、サイトやSNSを通じた情報発信、村内向けに結いの里の活動を伝える取り組みにネットワークを活かして取り組んでいます。」
その言葉通り、最近では地元のお母さんたちが活動に加わった。飲食スペースを活用して「お母さん食堂」を開き、飾らない田舎料理を提供している。こうしたお母さんたちは、当初は飲食物の提供に消極的であった。しかし、いろんな方に関わってもらいたいという平賀さんの想いを受けて結いの里で活動することを決めた。
また、限定で販売されるラーメンも、知る人ぞ知る地元で人気のグルメだ。土佐はちきん地鶏など地元食材をふんだんに使ったこのラーメンを求めて、わざわざ大川村を訪れる人もいるほど。そのほかにも、野菜や手作り品の販売などを通して村民が絶えず出入りする結いの里。大川村においては、お店であり、交流の拠点なのだ。
こうした村民の活動を支えるのが、結いの里スタッフの役割だ。活動したいと思う村民を増やし、実現のお手伝いをする。大川村は人口400人の小さな村なので、一人の活動の波及効果は大きい。一人でも多くの村民に、この場所を通じて経済活動をしてもらう。そうした小さな経済活動が大川村を動かす大きな原動力となることを信じて、結いの里は、時にはガイド役として、時にはプレイヤーとして様々なお手伝いを行っている。
私と仲間
大川村の400人が仲間。大川村で経済が回る仕組みづくりを
平賀さんは、元々大川村役場の職員。地域振興に関する実践的な経験を積みたいと、27歳の時に職員をやめ、日本全国に展開する大手リゾート宿泊会社に就職したという変わった経歴の持ち主だ。観光業のノウハウを学び、奥様とともに大川村へUターンしてきた。一度外に出たからこそ、大川村でできること、やらなければならないことの指針を明確に持つことができているという。そして、それに向けて全力で取り組もうと日々奔走している平賀さんに対する、地域からの信頼も厚い。
この結いの里が担うのは、大川村の経済を回す仕組みづくりだ。村民がしっかりと稼げる仕組みを作ることで人口の流出を防ぎ、大川村の存続と発展を可能にする。担う役割は大きいが、平賀さんは「まずは一人一人の村民にこの場所を活用してもらうこと」が第一という。野菜の販売や軽食事業、新しいことを始めてもいい。村民が可能な形で、幅広い人に関わってもらうことこそが結いの里の意義となるという。
人口の減少と村民の高齢化という大川村が直面する課題を見ると、決して望ましい状況ではない。しかし、その状況を打開するためにひたむきに取り組む結いの里の活動に村民を少しずつ巻き込み、当事者として関わってもらう人口を増やしていく。そうして主体的に取り組むプレイヤーを育てながら、コツコツと小さな成功体験を積み重ねていくことで、徐々に大川村での経済活動の裾野を広げていくことが大切だと考えている。
そんな結いの里の仲間は、まさに村人全員だ。結いの里に関わる村民をさらに増やし、活動の幅を広げていくためには、まだまだ仲間が足りない。村民みんなと繋がり、時にはプレーヤとして、時にはマネージャーとして結いの里の活動を前へ進めていく人材が求められている。
私と地域
こだわりは大川村産!温かい給食を子どもたちに届ける
結いの里ができるまでは、嶺北地域の給食センターで作られた給食を大川村でも食べていた。そこでも嶺北産の食材にこだわった給食が調理されていたというが、給食センターのある本山町から大川村まで運ぶのに30分ほどかかり、子どもたちの元に届くころには冷めてしまっていた。そこで、地元の食材を使った給食を食べてもらいたい、温かい給食を食べてもらいたいという思いから、村内での給食事業がスタートした。調理は、結いの里が管理する給食センターで行われる。今ではここで作られた給食が、給食の時間に合わせて温かいまま学校へ届けられる。地元の食材で、地元の人の手によって作られた温かい学校給食。子どもたちの大川村への郷土愛も食を通して自ずと高まるだろう。
また、学校のほかにも、保育園の子どもたち、社会福祉協議会が行うデイサービスを利用する高齢者に届けられ、好評を得ているという。
また、給食事業で使う食材は、できるだけ地元産を使用する「地産地消」を目指している。野菜は地元の農家さんから結いの里が直接仕入れている。山に囲まれた大川村では、まとまった広い農地は少ない。そのため、ほとんどの農家さんは小規模で自給自足的な農業を行なっている。少量ではあるものの多品目、品質の高い野菜を育てている農家さんが多いということに着目した結いの里は、そうした野菜を買い取り、給食として地元で消費しているというわけだ。
農家さんにとっては野菜を販売したことで農業所得となり、地元の子供たちは地元で採れた安心・安全な食材がたっぷりと使われた給食を毎日食べることができる。村内で作って消費するという経済が回る仕組みを作り、未来ある子供たちには食育の機会を提供しているのだ。
農家さんの所得向上と地域の子供たちを地域全体で育てるというポリシー。こうした二つの側面を併せもった事業ができるのは結いの里があってこそ。活動の意義は大きい。
給食調理、店舗及び経理、事務スタッフ
男性女性問わず働きやすい職場です。未経験者の方でも大歓迎です。
仕事内容
①給食調理、店舗スタッフ(正社員またはパート)
調理業務及び物産販売等の接客業務
②経理、事務スタッフ(正社員またはパート)
経理事務及び物産販売等の接客業務、またはセンターの管理運営
雇用形態
正社員またはパート・アルバイト
応募資格
【正社員のみ】高校卒業以上、45歳以下
職種経験・業界経験不問
普通自動車免許(AT可)
調理師免許あれば尚良し、調理経験者歓迎
勤務時間
【正社員】8:30~17:30(うち休憩1時間)
残業時間:月平均5時間程度
【パート・アルバイト】11:00~14:30(応相談可)
給与
【正社員】月給 140,400 ~ 200,300円
【パート・アルバイト】時給850円
休日・休暇
不定休(週休2日・シフトによる)
※パート・アルバイトは応相談/週3~5日程度勤務
年末年始休暇:12/29~1/3
諸手当
通勤手当 1,200~13,000円
福利厚生
健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険 他
パート・アルバイトは労災保険のみ
【服装】調理業務に必要な服装は貸与
その他
車通勤可
村営の保育園(0~6歳)は、保育園費と給食費が無料です。