道の駅大杉・ゆとりすとパークおおとよ

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「道の駅大杉」と「ゆとりすとパークおおとよ」は大豊町からの指定管理を受けて西日本高速道路エンジニアリング四国(株)が運営を行う施設である。
道の駅大杉は、四国で最初にできた道の駅だ。元々は「大杉観光センター」として、この地域を訪れた方の観光の窓口として営業していた。併せて、お土産の販売や食堂の営業を行なっていて、現在の道の駅の機能を当初から有していたと言える。平成3年に第一回の道の駅の認定を受け、道の駅大杉としての営業がスタートした。以来、段々と地元色が強くなり、採れたての野菜や地元のおばちゃんが作ったお惣菜やお菓子などが店内に並び、訪れた人に喜ばれている。
また、ゆとりすとパークおおとよは、標高750mに位置する自然豊かな公園だ。オートキャンプ場やコテージ、温室などがあり、GWや夏には多くの家族連れが訪れる場所だ。毎年秋に開催されるジビエフェスタは大人気のイベントの1つで、地域内外から多くの観光客が訪れる。こうしたイベントは、大学と連携して大学生にスタッフとして参画してもらっており、大学生ならではの柔軟な発想と新しいアイディアを取り入れた企画を行なっている。

企業基本情報

会社名 西日本高速道路エンジニアリング四国(株)
業種 サービス業
設立 1992年10月
代表者 北田 正彦
事業内容 高知県大豊町では、以下の事業に取組んでいます。

■アグリ事業
・ブルーベリー栽培、シイタケ栽培 他

■指定管理事業(大豊町)
・道の駅大杉
高知県内の観光案内や大豊町の特産物品などを販売。地域ブランド商品の開発。
https://www.otoyo-kankou.com/gurume/michinoeki/

・ゆとりすとパークおおとよ
標高750mの高原にあるキャンプ場、公園、売店、レストランの総合レジャー施設
http://www.yutorisuto.jp/
本社所在地 香川県高松市花園町三丁目1番1号

私と仕事

お土産物屋さんから地場産品を扱う店に変化

毎朝、地域の方20名ほどが訪れる常連さんとなっている道の駅大杉。
地域の方の朝は早い。訪れる人のほとんどが、早朝から畑仕事などを終わらせてから道の駅を訪れる。一仕事終えて、いつものメンバーでコーヒーを飲み、おしゃべりを楽しむのが日課だ。その日課の一部に道の駅がなれていることが嬉しいと西村駅長は言う。「野菜の販売が始まったのも、最初は常連さんとの会話からでした。野菜が余っちゅうって言うので、持ってきて売ってみる?って、販売することになりました。」当時、道の駅での野菜など産直物の直売が一般的ではなかったというが、常連さんとのやりとりの中から、こうした取り組みが生まれたのだという。その姿勢は現在まで貫かれており、地域の方が持ち込んでくれるもの、販売したいという依頼があったものは基本的には断ることはせず、全て店頭で販売している。途中、販売スペースを確保するためレイアウトの変更や仕入れ商品の見直しなどを行わざるを得ないほど、地元の方の商品が増えた。創業当時と比べると地元産の商品が大幅に増えたことで、わざわざ立ち寄ってくれるお客様も増えた。カゴいっぱいに大豊町の産品を入れてお買い物していくれているお客様を見るのは嬉しい。

道の駅大杉

地元の方の憩いの場として機能する、道の駅「大杉」

現在も、地元のおばあちゃんはもちろん、この地域に移住してきた人たちの商品も扱っている。中でも、広島県から移住してきた三島さんの作る「岩原豆腐」は大人気。奥さんの故郷である岩原地区で伝統的に作られてきた製法にこだわって作っている豆腐は、昔ながらの固めの食感。大豆の味が濃いと、一度食べた人はファンになるという。
こうした、地元の人の憩いの場として、また販売の場所として使ってもらえ、還元できる施設となっていることは、西村駅長にとっても喜びだ。

私と仲間

仲間とともに変化していく

道の駅大杉やゆとりすとパークおおとよのスタッフは、パート・アルバイトを含めて10名超。大豊町内から通うスタッフが比較的多いが、近隣の市町からも通勤する人もいる。道の駅に長く勤める西村駅長は、この仕事についてから知り合いが格段に増えたと言います。

道の駅大杉、西村駅長

お客様との会話の中で生まれるものも多い、と語る西村駅長。

「常連さんで来てない人がおったら、あれって思って聞いたりする。なんか家族みたいやね。」この地域で暮らし、人が集う場所で働いていると、お店とお客様という関係を超えた近しい間柄になるのも頷ける。
また、ゆとりすとパークでイベントなどの運営に関わってくれる大学生も大切な仲間だ。地域課題と真剣に向き合い、試行錯誤をする若者の姿は大人の方が刺激を受ける場面もある。地域の人、大学生などがごちゃ混ぜになってイベントを成功させた時には、喜びもひとしおだ。そのほかにも、大学生が商品開発に加わった大豊町産ブルーベリーを使ったアイスクリームやワインなどを道の駅大杉で販売している。商品開発にとどまらず販売まで一貫してサポートできるのは、様々な事業を行なっている事業者だからこそ。若いパワーに刺激をもらって、積極的に新しい商品づくりやイベント開催に取り組んでいる。
これまでを見ても、道の駅大杉は常連さんとの会話から地域の産品の販売を始めたり、ゆとりすとパークおおとよでは地域の食と新しいアイディアでジビエ料理を生み出したりとお客様からの要望や時代の流れに応じて柔軟に変化してきた歴史がある。道の駅大杉も、ゆとりすとパークおおとよも、スタッフと地域の人、大学生と一緒につくって来た場所だ。これからも、大豊町の地域、自然、食の魅力を発信し続ける場所として、時代に応じて変化をし続けることだろう。次はどんな商品が生まれるのか、楽しみだ。

私と地域

地域伝統の食、新しい食

立川そば

地元の立川地区でとれたそばの実を使用した「立川そば」。

道の駅大杉の名物といえば「立川(たぢかわ)そば」。立川地区で作られている十割そばだ。道の駅が設立された際に、大豊の名物になるものをと考えられたのがきっかけという こちらのそば。もともとそばの生産が盛んに行われていた「立川地区」のそばだ。極太のそばは、つなぎを一切使用していないためにこれ以上細くするとプツプツと切れてしまうことからこの太さになったそうだ。写真を見ても分かる通り、割り箸と同じくらいの太さの麺は迫力満点。もちもちとしていて、蕎麦の風味がダイレクトに感じられる名物そば。今では、立川そばを目的にこの地を訪れる人もいるほど人気だ。
また、ゆとりすとパークおおとよの一大イベントといえば、先にも触れた「ジビエフェスタ」だ。大豊町は、猪や鹿肉などの「ジビエ」と言われる野生の鳥獣の肉の産地として定着している。これまで、猪はしし汁や焼肉にして食べることはあったというが、鹿肉はあまり食べられていなかったという。そこで、ジビエに精通したマネージャーを雇用し、町内のジビエに特化した食肉処理場「猪鹿工房おおとよ」などと連携しながら商品開発を行なった。こうして完成したのが「鹿バーガー」だ。発売当初は、国内でジビエがまだそれほど一般的とは言えなかったが、その美味しさから徐々に受け入れられ、現在ではイベントなどで販売すると大人気の地域自慢の逸品となっている。
大豊町では、雄大な自然に育まれた豊かな食文化がある。古くから食べられてきたそばや、昔ながらの食文化にプラスαしたジビエ料理など、地域の食を大切にしながら、広く大豊町の魅力を広めていく役割を道の駅大杉やゆとりすとパークおおとよは担っていると言えるだろう。


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