本山町森林組合

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私たちは、「組合員が協同してその経済的社会的地位の向上並びに森林の保続培養及び森林生産力の増進を図ること」を目的としております。

本山町森林組合

本山町森林組合は、昭和41年に設立された、山林所有者による協同組合である。本山町森林組合では、木材を切り出し搬出する「林産」植林・下刈等を行う「造林」と、木材の売買取引を行う木材市場「とさ本山共販所」の運営と、大きく分けて二つの業務を行なっている。
面積の91%が山に覆われている本山町では、林業は古くから産業として栄えてきた。しかし、他の地域同様に、放置され鬱蒼と葉が茂る手入れされていない山が増えてきているのも現実である。そうした山が増えることによって、表土の流失等による土砂崩れや貯水機能の減退などといった環境への負の影響やそのリスクが大きくなる。そうしたリスクの高い山を増やさないためにも、林地の集積と適切な手入れが必要として、近年森林組合に求める役割は増えていると言える。本山町も例外ではなく、森林組合が主体となって、そうした林地に入り、整備することが必要とされている。

企業基本情報

会社名 本山町森林組合
業種 林業
設立 1966年12月
代表者 代表理事組合長 今西芳彦
事業内容 ・森林整備事業
組合員の所有山林を中心に、団地化(個々の山を一つの塊とする)を図り作業道を開設しながら、搬出(利用)間伐、皆伐(全伐)、植林、下刈り、保育間伐等を行っています。

・販売事業/本山町寺家にある「とさ本山共販所(木材市場)」
個々が伐採して集められた丸太を、販売しやすい状態に選別して販売しています。

・林業関係資材等の購買事業/本山の事務所(本所)
本社所在地 高知県長岡郡本山町本山794-8

私と仕事

木も人もじっくり育つ

本山町森林組合

今回お話してくださった橋本専務。

本山町森林組合の職員には、いわゆる伐採などを行う林産を担当する技術職員は1名しかいない。林産現場は、ほとんどが請負のスタッフで構成されている。その他の一般職員は、総務経理等の事務担当と造林補助事業(林産も含む)担当、共販所(木材市場)担当職員となっている。中でも幅広い業務を行っているのが造林補助事業担当職員だ。補助金の申請や書類の作成、境界の調査測量、予算の管理、作業記録の作成など、諸々の段取りを行う職員だ。現在、担当しているのは、キャリア24年の伊藤さん。まだ40代ではあるが、次を担う職員の育成が急務である。
森林組合では職員となったら、まずは現場へ行くことが優先だ。現場へ足を運びながら、林業とはどういう仕事かを理解することがまずは第一だという。本山町の山では、組合員の所有林を集積し「団地化」を行い、間伐や植え付けなどを本山町森林組合が一括して行なっている。所有者との調整から行い、一つのエリアで早ければ6,7年のサイクルで手入れを行い、良質な材の生育に取り組んでいる。林地を団地化し、定期的な手入れのサイクルを作ることで効率化と省力化を目指している。
橋本専務(代表理事)は、「肌が合う人には面白い仕事だと思う。変化のある仕事やきね。」と言います。山を育てるということは、40年、50年という長い期間の中で積み重ねていく仕事である。コツコツと地道に続けることが、将来の立派な材木の育成へと繋がっていく。これほどまでに時間をかける仕事は他には無いほど、壮大なスケールの仕事だ。
仕事を一人前にこなすようになるまでにも、1年、2年という短いスパンではなく、少なくとも10年はかかるだろうと橋本さんは言います。木も人も、じっくりと育っていく職場なのだ。

私と仲間

山での目を育てて、一人前の技術者に

本山町森林組合が行う林産に請負として加わっている山師たちは、最年少でも40代で、平均すると60代というベテランばかり。先輩山師たちは、ずっと林業の仕事をしてきた人たちばかり。中にはぶっきらぼうな人もいるというが、皆仕事に対する姿勢は真面目な職人肌ばかりだ。仕事を通して段々と打ち解けていくと、堅苦しいことを好まないフランクな人たちだということが徐々に分かるという。
本山町林業組合に24年務める伊藤さんは、一般職の大先輩だ。就職した当初は、業務で山に入り山道を進むのにも一苦労していた。「初めは先輩について歩くのもようよう。1日歩いたらぐったりしよった。」と言います。
経験を積むことで山にも徐々に慣れることができた。現在は、補助事業などの書類作成のために半日はデスクで作業を行い、半日は現場で測量など管理的業務を行なっているそうだ。やはり慣れるまでは体力的にも大変な面があるが、慣れた先は経験値がものをいう仕事であるので、日々経験を積みながら成長していくことが求められる。スキルもそうだが、山での「目」を育てることが重要だ。目が育つと、目から入ってくる情報を取捨選択しながら、大事な情報を拾い上げることができるようになり、現場での判断を助けてくれる。一朝一夕でそういった力を育むことは難しいが、継続して取り組むことで成長できると言う。

本山町森林組合

日々の経験を積み重ね、継続することが成長には欠かせない。と伊藤さん。

伊藤さんの何よりの息抜きは、山で食べる昼ごはんだ。「手入れされていない山が間伐してきれいになったら、やっぱり嬉しい。やりがいを感じるね。」と語ってくれた。
手入れされた山が増えるということは、健全な山が増えるということ。健全な山は、本山町の豊かな自然を育む源流点だ。山の仕事は、私たちの暮らしに密接に繋がっている仕事なのだ。

私と地域

植樹から搬出、市場まで

本山町森林組合

町に欠かせない木材市場の運営も、本山町森林組合の事業内容のひとつ。

本山町に住んでいても、町全体のことを知ることは難しいだろう。しかし森林組合に勤めていると、知らず知らずのうちに町の隅々まで知ることになるという。長年の勤務を経て、町内で行ったことのない場所は無いほど、山々に隈なく入って業務をこなす。最初は地名を聞いてもピンとこないような場所でも、経験していくうちに自然と風景が眼に浮かぶようになるという。森林組合で務めることによって身につけることができる、特殊なスキルだ。
本山町森林組合の現場となるのは、基本的には本山町内の山。本山町には大規模な会社有林は有るが、数は少なく、取り扱うのは小規模を所有する個人の山がメインだ。しかし、要請があれば近隣の山にいくことも稀にあるという。そうした場合は、ほとんどが植え付けを得意とする本山町森林組合の技術を信頼してもらってのことだ。その他、本山町と三愛石油の「協働の森」の管理を行うなど、林業に官民協働で取り組むことも少なくない。
また、本山町森林組合が行うもう一つの事業、木材市場も公益的な要素が大きい。もともとは民間で経営する市場であった本山町の木材市場。その民間事業者が撤退することになり、「地元に木材市場が無いといかんろう。」という地域からの声に後押しされて、事業を引き継ぐこととなった。高知県内で生産された材が、県外へと流れていっている現状を食い止める意味でも、地元で木材市場を経営する意義は大きいだろう。
本山町内で、官民協働となって木を植えるところから始まり、長い時間と手間をかけて育て、伐採して搬出する。そして搬出した木材を自ら運営する市場で売るという、まさに入口から出口までを一貫して行うのが本山町の森林組合だ。

一般職員

本山の山林を守り育てるお手伝いをしてみませんか。
地道にコツコツと頑張ることのできる若い世代の方を募集しています。

仕事内容
・林業すべてに関する、事務的及び現場の管理業務全般
【具体例】森林整備事業(再造林、下刈り、保育間伐、搬出間伐)の作業計画、境界の確認、施業地の確定、山林所有者との契約、面積の測量、施業前・施業後の写真管理、造林補助申請に必要な書類作成、パソコン入力、補助申請後の完成検査の立ち合い、補助金の精算書作成、会計検査が入った場合の受験 等

雇用形態
正社員

応募資格
学歴・職種経験・業界経験不問

勤務時間
8:00~17:30(うち休憩1時間)
残業時間:月平均10時間程度(通常時)
残業については、新規採用者はほとんどありません。

給与
月給 143,500円~164,000円
(新卒者の初任給は組合規程による)
残業代全額支給

昇給・賞与
昇給 年1回
賞与 年2回(昨年実績:平均355,000円/業績による)

休日・休暇
土曜、日曜、祝日
年間休日:122日

夏季休暇:8月14~16日の3日間
年末年始休暇:12月29日~1月3日の6日間

諸手当
残業代別途支給
通勤手当:最低2000円~/距離に応じて
住宅手当:町外から本山町に居住する者に限り10,000円
児童手当:1人目10,000円、2人目以降1人当たり5,000円
※支給条件あり、規定に基づき支給

福利厚生
健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険 他
【制度】有給休暇、退職金共済、育児・介護休暇制度あり

その他
車通勤可
基本給は決して良い方ではありませんが、休みが多く、サービス残業等一切ありません。


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